【 正規ダービー馬の条件 】 ※ダービー馬を選抜するために行われているとは絶対に思えないレースに出走しない事
・A 新馬戦勝ち ※父内国産限定、九州産馬限定などは除く
・B 500万下一般競走(いわゆる平場)への出走なし ※「○○特別」や「○○賞」といった特別競走は除く
・C ダート競走への出走なし ※地方競走を含む
・D 牝馬が1着になったレースへの出走なし
・E 皐月賞TR(2回中山・1回阪神)が始まるまでにオープン競走1着 ※2歳前半(牡牝同斤量)は除く
・F 3歳・低賞金GV競走への出走なし ※シンザン記念・京成杯など

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馬 名 1回東京・2回京都以前の戦歴 2回中山・1回阪神
以降の戦歴(2/25〜)
ダービー後の重賞実績
01 スーパーホーネット × × −−
02 1着 メイショウサムソン × 2着 神戸新聞杯
03 ロジック × × × −−
04 マルカシェンク 皐月TR未出〜京都新 2着 鳴尾記念
05 トーホウアラン × 1着 中日新聞杯
06 2着 アドマイヤメイン × × × 3着 菊花賞
07 8着 フサイチリシャール × スプリ2着〜皐月賞 1着 阪神C
08 パッシングマーク × × × × −−
09 10着 サクラメガワンダー × 弥生賞4着〜皐月賞 1着 鳴尾記念
10 7着 アドマイヤムーン 弥生賞1着〜皐月賞 1着 札幌記念
11 ヴィクトリーラン × × 弥生賞8着〜毎日杯 −−
12 アペリティフ × × × −−
13 トップオブツヨシ × × 若葉S4着〜毎日杯 −−
14 ジャリスコライト × −−
15 3着 ドリームパスポート × × 2着 ジャパンC
16 ナイアガラ × × × × −−
17 フサイチジャンク 若葉S1着〜皐月賞 −−
18 エイシンテンリュー × −−


すべての条件をクリアしているのは4番マルカシェンクと10番アドマイヤムーンと17番フサイチジャンクの計3頭。マルカシェンクは皐月賞TR・皐月賞ともに出走する事なく、本来のクラシックとは別路線。人気者フサイチジャンクは若葉S1着が致命的。(TテイオーとSブライアンは、ともにクラシックTR規定が大幅な変更を受けた年のダービー馬であり、この年のダービーとは性質が異なる。)
残りの1頭アドマイヤムーンは本来であれば(このダービーが正規戦であれば)勝つべき馬なのだが・・・。

そもそも、本来であれば皐月賞TRがスタートする時点(1回東京・2回京都が終了した時点)で、ダービー馬を選定する作業は終えていなければならない(この時点で終わっていなければ、皐月賞馬を決める時間が無くなる)。にもかかわらず、「ダービー馬候補が3頭残っている」という状況(1回東京・2回京都が終了した時点の話ですよ)が例年とは異なっている。逆な見方をすれば、この時点で本来のダービー馬の条件を持つ上記3頭にとって、本来のスケジュールとは異なるこの先のダービーは変則的なものでしかない。
ここで「条件を満たしていない馬」がダービー馬候補として採用される事になり、そこでの選定作業では「皐月賞馬を決めるヒマもないスケジュール」の中で行われなければならない。さほど強くもない2冠馬が生まれる背景を私はそのように推測する。(あくまでも推測ですよ)

次に、1着馬メイショウサムソンと同条件「新馬戦で勝っていればすべての条件クリア」の馬、フサイチリシャールとサクラメガワンダーがダービー馬(+皐月賞馬)になれなかった理由を考えてみると、もっともわかり易い違いは皐月賞での優先出走権。メイショウサムソンは1着、フサイチリシャールは5着、サクラメガワンダーは6着。この違いが致命的だったのだろうか。う〜ん・・・。

ちなみに、上記の2頭フサイチリシャールとサクラメガワンダー、そして本来であればダービー馬候補のアドマイヤムーンの計3頭。
その後、ダービーでの凡走が嘘のような活躍を見せている。(ダービー後に、重賞別定戦を勝ったのはこの3頭だけ)