■番組解読 春天皇賞

 平成18年度夏季番組より、条件戦における収得賞金の取り扱い、及び競走条件区分が変更されました。条件馬を含む全ての現役馬の中からナンバーワンを決める春天皇賞において、この手の競走規定変更が重要な意味を持つのかを検証してみたいと思います。

 過去の春天皇賞で、条件戦見直しの影響を受けた年は、85年シンボリルドルフ・90年メジロマックイーン・98年メジロブライト・02年マンハッタンカフェの4回。
 85年シンボリルドルフについては、前年夏季番組以降に準OPが見直しを受けたものであり、明け4歳のシンボリルドルフ世代にとっては旧規定の準OPは元々無関係なもの。旧規定で賞金加算した5歳上馬が2着・3着に入りましたが、いずれも旧規定1300万下を使う事なくオープン入りした馬です。
 90年メジロマックイーン、02年マンハッタンカフェの2頭は、いずれも新しい条件戦規定を経た明け4歳馬。ここでも旧規定で賞金加算した5歳上馬は連対に絡んでいません。
 98年メジロブライトについては、この馬自体が新馬戦以来、1度も条件戦を使う事なく重賞の常連となった馬。むしろ気になるのは2着馬のステイゴールドの方で、前年の春天皇賞が終了した時点では未勝利クラスにいた馬。新しい条件規定の中から生まれたタイプとはいえ、オープン競走を1度も勝っていない馬が春天皇賞2着の座を得る事により、旧規定の中で活躍してきた5歳上の馬たちが連対から弾かれる状況が興味深い。

(つづく・・・かな?)

1勝
クラス
2勝
クラス
準OP 春天皇賞馬
84 春 400 800 1300
  夏秋 400 900 1400 85 シンボリルドルフ
85 400 900 1400 86 クシロキング 900万下〜
86 400 900 1400 87 ミホシンザン
87 400 900 1400 88 タマモクロス 400万下〜
88 400 900 1400 89 イナリワン
89 400 900 1400 90 スーパークリーク
90 500 900 1500 91 メジロマックイーン 500万下〜900万下〜1500万下〜
91 500 900 1500 92 メジロマックイーン
92 500 900 1500 93 ライスシャワー
93 500 900 1500 94 ビワハヤヒデ
94 500 900 1500 95 ライスシャワー
95 500 900 1500 96 サクラローレル
96 500 900 1500 97 マヤノトップガン
97 春 500 900 1500
  夏秋 500 900 1600 98 メジロブライト
98 500 900 1600 99 スペシャルウィーク
99 500 900 1600 00 テイエムオペラオー
00 500 900 1600 01 テイエムオペラオー
01 春 500 900 1600
  夏秋 500 1000 1600 02 マンハッタンカフェ 500万下〜1000万下
02 500 1000 1600 03 ヒシミラクル 未勝利〜500万下〜1000万下
03 500 1000 1600 04 イングランディーレ
04 500 1000 1600 05 スズカマンボ
05 500 1000 1600 06 ディープインパクト
06 500 1000 1600 07